Secret Prince

「うん、日程は良すぎると思うんだけどな、
 誰が通りかかるかは分かんないけど、俺、
 夏川先輩だけは堕としたくねえんだよな。
 郁斗先輩なら遠慮なくいけるし、雅先輩には
 何気に仕返しにもなるし、雨宮先輩は、本来は
 ターゲットかもしれないから、手の内を晒したくは
 ねえんだけど、逆に牽制になるかもしれないしな。」





「・・・・・・・・そっか、藍斗は、第3寮なんだよな。
 だから、編入して間もないのに、その辺の事情には
 詳しい、・・・・・・・と。
 そして、親衛隊に目をつけられ、それを逆手に取って、
 親衛隊を壊滅させようとしている、・・・・・・と。
 こういう事か?」































流石、悠だな。
物分かりが良いじゃねえか。
































「そんなくだらねえ事に、俺を巻き込むなよ・・・・。」





怒りを通り越して、呆れたような口調。
でも、そんな事言っても、それじゃあ、説得力がないぜ?
悠、・・・・・・「何気に楽しそうだけどさ・・・・。」と
ポツリと呟いたのを、俺が聞き逃したとでも思ったか?