気の利いた話題を提供する事も出来なくて、
俺達は、終始無言だった。
でも、その沈黙は、悪くなかったように思う。




























教室に入って、自分の席に着く。
嫌な予感を感じ、机の中をゴソゴソと漁ってみる。
・・・・・・・・・・・いや、こんな学校だから、
あるとは思ってたんだけどね。
ここに来るまでも、何回か経験はあったし、
・・・・・・・嫌な予感ほど当たるっていうのは、本当で。
俺は、入っていた紙をクシャクシャに丸めて、
ズボンのポケットへと滑り込ませる。
チラリと、横目で悠里を見やる。
































・・・・・・・・・・良かった、気付かれてないみたいだな。