~凪side~







「はぁ、・・・・・・・・何やってんだろ、俺。」





俺の目の前には、さっきまで、俺に壮絶な昔話を聞かせて
くれた藍斗の寝顔。
寝息も立てないから死んでるんじゃないかと思うけど、
頭を撫でてやると、「ん・・・・。」とか言って、
微かに身じろぎする。
































「俺さぁ、あんたの全てを知った気にはなってないけど、
 ・・・・・そんなに背負わなくても良いんじゃね?
 つうか、俺で良かったら、いつでも受け止めてやるけど?」




俺は、そのまま頭を撫でたまま、気持ち良さそうに眠っている
藍斗に優しく語りかけてやる。
返事なんか返ってこなくたって良い。
寧ろ、本人が起きてる時に、こんな本音を晒したくは
ない。