さんざん人を欺いて、騙して、時には陥れて。
自分の都合のよいように事を動かすだけの、
闇に染まった人間。
もはや、人間と言えるほどの温もりを持ってるのかも
分からないけどな。
そんな風に自嘲してみても、結局はどうにもならなくて。
どうしようもなく、虚しくなってくる。





























・・・・・・・・・って、そんな事今更じゃないか。
あー、もう、こんな暗いのは終わりだ。
さっさと寝ないと、流石に身体が持たない。





































俺は、掛け布団を被り、既に重たくなっていた瞼を
ゆっくりと閉じる。
・・・・・と、不意に、温もりを感じた。