Secret Prince

~総統side~






「アレが、魔を司る『紅き涙』を秘めた者の実力か。
 ・・・・・・・・・・・くっ、・・・・・・・・・・
 俺でも、気を抜いてたら流されていたかもしれないな・・・。
 流石に『四光』を統べる者だけある。
 Appleには、必要不可欠な人材。
 ・・・・・・・・・・どんな手段を使ってでも、決して、
 離さない。」


























俺は、誰もいなくなった部屋で、一人呟く。
そして、何が可笑しかったのか、くっくっ、と
肩を震わせ、笑い出す。
やがて、それは、高笑いへと変わる。
その声が、外へ響く事はない。



































若干8歳にしてこの城を築き、そして、10年間。
人材を育成し、自らは裏へと回り、徹底的に脇役を果たす。
彼だけが、全てを知っていた。