Secret Prince

「あの子みたいに、上手く喘いではくれないんだね。
 まぁ、聞きわけの悪い子を手懐けるのも好きだけど。」




俺は、そう言いながら、一旦離した唇に、
また口付ける。
口付けながら、今度は、顎を掴んでいる手とは
反対の手で、タキシードのボタンを一つ一つ外していく。




























口内を少しずつ犯していきながら、ボタンも外す。
慣れてなかったら出来ない、器用な技だろう?
総統は、かなり慣れてると思う。
まぁ、見た目的に、20歳いってるかいってないかくらいだから
無理もない。
経験の差、っていうハンデがあると思うから、
先攻を譲ってくれて、内心ホッとしていたが、
なかなか堕ちてくれない。
それでも、俺は、意地にかけて必死だった。
舌を絡め取り、時々甘噛みしたり強く吸い上げる。
口内を味わうように這い回り、ゆっくりと歯肉をなぞり、
上顎、下顎、となぞっていく。



























「・・・・・・・・・ふ、・・・・・・・・・・・・ぁ、・・・
 ・・・・・・・・この俺を喘がせるなんて、・・・っ・・・・・
 良い度胸してんじゃねえか、・・・・・・・・・っ!?」





あまりにも聞き捨てならなかったから、一旦、唇を離して、
横髪をかき上げ、露わになった耳に噛みついてやった。