「それで、御用件は何でしょうか?」



言いながら、総統と目を合わせる。
総統の射るような視線と絡み合い、
俺の神経は、一気に最高まで研ぎ澄まされる。




























「はは、そんなに早く核心を突かなくても良いだろう。
 まぁ、しかし、時間があまりないのは事実だ。
 手っ取り早く終わらせたいだろうから、本題に入らせてもらう。」



やんわりとした口調だが、威圧感は否めない。
この人が指導者だという事に、何の違和感も抱かせない。
一つ一つの言葉や、視線の交錯の間に、それをひしひしと
感じ取る事が出来る。





























「それじゃあ、本題に入るが・・・・・。」



そう言って、総統は、一瞬言葉を切る。