~ビオラside~





人格が入れ替わる。
惜しみなく晒け出された美貌を目の当たりにし、
誰ともなく息を呑む音が聞こえる。
あのね、一応言っとくけど、・・・・・6歳を舐めてちゃ
いけないよ?
つうか、藍斗ってば、随分と大胆だね・・・・。
さっき、藍斗の躯と心を大幅に強化してあげたとはいえ、
僕に入れ替わってこんな格好してたら、・・・・・・・
まぁ、良いか。
































「悪いけど、俺の藍斗に手ぇ出した奴には、
 いくら温厚な俺でも、残念ながら容赦出来ないからね。
 藍斗の敵は、俺の敵でもあるから。
 丁重にぶっ殺されたくなかったら、・・・・こんな奴だけど、
 仲良くしてやって、・・・・・ね、分かった?」




まるで、静止画のようにピクリとも動かない聴衆一人一人に
向かって、俺は、眼力を一層強くして、真っ直ぐに視線をぶつけて
いく。
いや、威圧するといった方が正しいか。
仲良くしてほしいのは確かだけど、子供だからって舐められたら、
藍斗はともかく、俺のプライドがまず許さない。