「親愛なる総統よりご紹介預かりました、
 ビオラと申します。」



そう言いながら、タキシードのボタンを一つ、また一つ、
ゆっくりと外していく。































「まだ入ったばかりで、分からない事もありますし、
 正直不安ではありますが、総統のために、そして、
 Appleのために精一杯与えられた仕事は完遂するつもりです。」






俺は、静まり返った聴衆を前に、軽く息をつく。
瞼をゆっくりと閉じ、俺の中にいるもう1人の俺、
ビオラに語りかける。






























(ビオラ、・・・・・・・・・ちょっと出てきてくれ。)



【ふふ、僕の見せ場、・・・・・・・・・だね。】