端整な顔つき、俺を見つめる真っ直ぐな瞳、
ツンと立った鼻筋、妙に色気のある口元に、
ふっくらとした唇。
身体つきは、随分とひ弱そうだったのに、
何か、マッチョってわけじゃないんだけど、
程よく筋肉がついていて。
そして、何故か、シャツが若干はだけていた。
襲われたのなら、もっと荒々しく破かれたりしてるはず。
そうじゃないのは、もしや、・・・・・・・・・と
思った。
いや、これは、普通に考えたら、ありえない発想なんだけどな。
はだけたシャツの下から、これまた綺麗な鎖骨が、
その存在を見せつけるかのように、でも、主張するわけでは
なく、そこに佇んでいた。




























そして、何よりも、纏う雰囲気が、別人のようだった。
俺は、一瞬、ビオラなんじゃないか、とも
思ったが、アイツの独特な威圧感とはまた違う、
そんな雰囲気をありありと醸し出していた。
言葉のまま、異彩、というのがピッタリだと思う。

































俺には、目の前にいる藍斗の背後で、
ビオラが、俺の反応を見て楽しんでいるような、
そんな姿が見えたような気がした。