「うぅ、・・・・・・ひっく、・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・ぅ・・・・・・・・・・・。」





「僕は嬉しいよ、やっと気付いてくれて。
 僕は、生まれた時から藍斗の中にいたのか、
 それとも、暫くしてから藍斗によって生み出された
 存在なのか、そんな事は分かんないけど、でも・・・・。」








「でも・・・・・・・・・・・・?」





「気付いてくれたからには、もっと、藍斗の事を
 知っていきたいし、僕の事も知っていってほしい。
 そんなすぐに、僕の存在が受け入れられるわけないし、
 別に急がなくても良いから、・・・・ね?」





「うん、分かった・・・・・・。
 ゴメンな、ビオラ、・・・・・・・ありがと・・・・。」





























俺は、まだ溢れる涙を止める事が出来なくて、
ビオラが優しく俺の涙を拭ってくれても、抑え切れない
感情が込み上げてきたが。





「本当可愛いな、藍斗は。
 僕、結構、気まぐれなんだけどな、・・・・・・どうしても、
 藍斗の事だけは守っていきたいって思っちゃう。
 藍斗が気付いてなかった間も、ずっとそう思ってたけど、
 やっぱ、直接触れると、尚更だね。
 もう、・・・・・・・・・・離してなんかあげないよ?」




ビオラの、どこか遠くを見るような、寂しげな声色に、
俺は、どうしても、反論せざるを得なかった。