(ここは、・・・・・・どこだ・・・・・・・?)




目の前に広がるのは、ラベンダーの園。
淡く儚げなラベンダーの香りが満ち、辺りには、
深い霧が立ち込めている。
俺は、何かに導かれるかのように、一歩、また一歩、と
歩き続ける。




























進めども進めども、変わる事のない景色。
俺は、疲労感と脱力感に負け、そこに座り込んだ。
正確には、肩から全身にかけての力が抜け、
その場にへたり込むような、そんな感じだけど。
































【来てくれたんだね、・・・・・・・嬉しい・・・・。】



不意に聞こえた声とともに、俺は、背後から抱きしめられた。