「どういう事だ・・・・・・・・・・。
 俺は、一体何者なんだ・・・・・・・・・・?」




俺は、掴めない何かに手を伸ばすように、
ゆったりと言葉を紡ぐ。
別段、誰かに話しかけてるわけでもなく。


































【心配しなくても良い。異質なのは、寧ろ、僕の方。】




また、声が響いた。
自嘲するような、寂しそうな声色だった。

































「異質って・・・・・・・・・・・・・・・。
 これは、どういう事なんだ?
 ビオラ、・・・・・・・・・教えてくれ・・・・・・・。」




懇願するように、訴えかけるように、問いかける。
正体の分からない誰かに向かって、張り裂けそうな声を、
懸命に堪えて、消え入りそうなそれを。