「この後は、夜の歓迎会まで自由だから、
 自分の事、一回、見つめ直してみな・・・・?」



「あぁ、・・・・・・・・・答えが見つかるかは
 分からないけど、考えてみるよ。」



「・・・・それで良い。
 んじゃ、俺は、疲れたから寝るわ。」




「あぁ、おやすみ。
 悠、・・・・・・・・・・・ありがとな。」



「今更だな、藍斗。
 ・・・・おやすみ。」





















そんな感じのやり取りを終えて、現在、リビングルームには、
俺一人だけ。
ソファに座って、ぼんやりと考えてみる。































俺は、一体、何に気付いていない?
いや、逆に、何を見てきたんだ?
分からない、分からない。
頭の中にある黒い何かが、俺の邪魔をする。
苦しい、辛い、痛い。
俺は、動揺し始めた神経を落ち着かせつつ、
瞼をゆっくりと閉じた。