「ん、気が付いたか?」



横を見ると、悠が柔らかく微笑んでいた。
その、穏やかな表情に、思わず、俺の表情も
綻ぶ。



























「俺、・・・・・・・また、・・・・・・・・・・・・
 気絶したのか・・・・?」



昨日と同様、また記憶がプツンと途切れている。
いや、あの子の玩具だった時も、幾度もそんな事が
あったけど、やっぱ、環境が変わっても、どうにも
ならないものなのかな・・・・・・。

































俺が、そんな事を考え込んでいると、悠は、
どこか寂しそうな表情を見せた。
何だよ、・・・・・・・・・悠、お前、何か、
俺に隠してるのか?
変に気遣われるくらいなら、全部聞かせてほしい。
何か知ってる事があるのなら、・・・・・・・今の俺に、
受け入れられるのかは分からないけど・・・。