「さ、もう少ししたら、藍斗が起きるだろう。
 俺は、もう暫く、ここで仕事があるが、
 ミーシャは、そいつを早く連れて帰ってやれ。
 疲れてるだろうから、ゆっくり休ませてやるんだ。」



「はい、・・・・・・・・・・総統・・・・・。」









俺は、総統の言葉に、コクリ、と頷くと、
その場を後にした。
もう離さない、とばかりに、藍斗の身体を
しっかりと抱いて。

































~藍斗side~





「・・・・・・・・・・・ん・・・・・・・・・・・。」



俺は、浮遊感と、温かい感触の両方に刺激され、
目を覚ました。






























「ここは・・・・・・・・・・?」



まだ、眠い目を擦りつつ、俺は、冴えない頭を
必死で回転させる。
が、何も思い出せない。
部屋に戻ってきたんだ、という事しか、思い出せない。