「あっ、そ。
 ま、話が分かる奴で助かるよ。
 それじゃ、俺の身体もそろそろ限界だから、
 悠、・・・・・・・・・・あとは任せた・・・・。」



そう言うなり、藍斗の身体は、まるで魂が抜けたかのように、
ふらっと倒れた。
慌てて、俺は、頭でも打たないように、その身体を
しっかり抱きしめてやる。



































「総統、これは一体・・・・・・・・・・・。」




「ビオラが、俺の下で働くって誓った時に、
 俺に約束させたんだよ。
 何があっても、藍斗を傷つけるような事をするな、
 ・・・・・・・・・・ってな。
 まぁ、俺は、その約束を破ろうとした、・・・・・いや、
 実際、破ったのか。
 やっぱ、ビオラは、一筋縄ではいかない奴だよ。
 ミーシャ、・・・・・・・藍斗の方も鍛え上げて、
 お前が、この捻くれ野郎を守ってやれ。
 あいにくだが、俺には手に負えないからな。」







総統は、苦笑しつつも、俺の腕の中にいる藍斗を
微笑ましげに眺めていた。