Secret Prince

「俺、言いませんでしたっけ・・・・・?」



唐突に、ビオラが口を開いた。
何を言い出すのかと、黙って聞いていると。

































「俺っていう存在を、無理に引き出そうとするのは、
 今はやめてくれって。
 はっきり言って困るんですよ。
 俺だって、そう何度も、人格の入れ替えを行って
 普通にやっていけるわけでもないし、藍斗にも
 負担がかかるんですよ?
 今の罠だって、あんたが操ってたんでしょうけど、
 今の藍斗をこれ以上傷つけないでください。」


























ビオラは、憮然とした表情で、真っ直ぐに総統を
見つめながら、はっきりとそう言った。