気付いた時には、視界が反転していた。
俺の手に、悠は自身のそれを絡ませて、やんわりと
押し倒してきたんだ。

























「本当に、覚えてないのか?」




耳元で、低い声で囁かれても、覚えてないのは
覚えてない。
俺の記憶力が悪いからじゃなくて、昨日は、色々と
ありすぎたからだ。




































沈黙は、肯定を表す。
すると、悠は何を思ったか、おもむろに、
俺の顔を両手で包み、次の瞬間。