「でも、何で、ドアが開いてるからって・・・・・。」



「一瞬、風が吹いた気がしたんだ。
 ほんの僅かな量だったから、俺の方に集中していたなら
 気付かないだろうけど。
 それで目覚めてみたら、藍斗が俺のシャツを探って
 いたから、どうせなら、気付いてない振りして、
 驚かせてやろうと思って、な。」































今のミーシャは、仕事に関しては、宣戦布告はするし、
演出は派手だし。
俺の地味な潜入調査に比べれば、華やかすぎるくらいだ。
その派手好きな本質を後々に知った俺は、純粋に驚いた。
こんな神経質な一面があったのか、ってな。






























「で、探し物は見つかったか?」


「あぁ、これだろう?」




俺が取り出したのは、昨日のメモ用紙。
綺麗に畳まれて、ポケットの中に入っていた。