Secret Prince

「まさか・・・・・・・・・・・。」


底抜けに、嫌な予感がした。
ミーシャは、何かを隠してる。
これをやったのも、俺の胸ポケットからメモ用紙を
抜き取ったのが、ミーシャの仕業だ、と、本能的に
悟った。





























だからって、まだ、ミーシャの本意が分からない以上、
こっちからは何も言う事が出来ない。
それでも、・・・・・・・・・知りたい。




































それとなく探り出すのも、また一興かな、
と、俺は、心の奥底に、密やかな悪戯心という名の
薔薇の花を咲かせていた。

































美しい薔薇には、棘がある。
人の心も、薔薇自身にも、まだ分からない誰かにも。