「んじゃ、とりあえず、・・・・・・そうだな、
 何から知りたいんだ?」



悠に、やんわりと問いかけられた。
よく考えたら、分かんない、って言っても、
何が分かんないのかが分かんない、そんな状況だから、
やっぱ、現実を呑み込む上でも、・・・・最初からだよな。








































「まだ全部覚え切れてないから、申し訳ないが、
 ・・・・・・・・仕事の事とか、もう1回最初から、
 教えてくれないか?」


そう言った瞬間、悠の表情が変わった。
何というか、お仕事な感じの、冷静沈着というか、
どこか冷めたような、でも、温かみが残ってたのが、
せめてもの救いだった。





















「そうだな。
 1回言われたくらいじゃ、なかなか頭に入る内容でも
 ないからな。
 んじゃ、もう1回言うぞ?」