「藍斗ー?
 何、ぼーっとしちゃってんのかなぁ?」


考え事に耽っていると、突然、背後から
抱きしめられた。
不意打ちすぎて、思わず、肩が跳ねた。





































「・・・・・・・・・・・・・っ!?
 ミーシャか、・・・・・誰かと思ったじゃん。」



「ふふ、可愛い。
 ていうか、今は、悠で良いよ。
 仕事の時と、それ以外の時、その区別ぐらい
 つくでしょ?」




そう言いながら、つくでしょ? の辺りで、
耳元にふうっと息を吹きかけられる。
背筋がゾクリとした。
脅されたりした時の恐怖とはまた違う、別のものが
躯を駆け抜けた。