「待たせたな。
 これで、明後日から、二人一緒に、
 部屋に入り、学校へも行けるようになった。
 ビオラは、入ってきたばかりで心細いだろうが、
 ミーシャが支えてくれる。
 それに、何かあれば、俺に言ってくれれば良い。」


総統の表情は、柔らかくて、穏やかだった。
仕事になったら、どんな表情になるんだろう。
微かな興味を抱きつつ、俺の答えは決まっていた。




























「Thank you very much, sir.
 I'll do my best from today.
 I'm very glad for your great kindness.」


<総統、ありがとうございます。
 今日から、全力を尽くしたいと思います。
 貴方の有難き御心遣い、心から喜ばしく思います。>



















総統は、一瞬、驚いたような表情を見せたが、
すぐに、ふっと笑って、悪戯っぽくこう言った。



「くくっ、・・・・・・良い返事だ。
 その分だと、明後日からのアメリカでの学校生活も、
 問題なさそうだな。
 さぁ、戻ったら、夕食にしよう。
 そして、俺は、明日の歓迎会の準備もしないと
 いけないからな。
 それじゃあ、用も済んだ事だし、・・・・・帰ろう。」


「「I see, sir.」」