「それは、つまり・・・・・・・?」


「あぁ、要するに、俺達みたいな子供には、
 やっぱ、仕事っていう壁はあれど、優しく
 接してくれるからさ。
 まぁ、仕事の事になると、時には非情になる事もあったり、
 凄く冷静で、本当に、指導者らしいけど。
 後者だけなら、俺が慕う理由にはならない。
 同情か、思い入れか、そんな事は、どうだって
 良いんだ。
 俺を救ってくれた人である事に、変わりはないし。
 だから、俺は、総統の下で働ければ、それで良い。」



そう言って、ミーシャは笑った。
寂しそうな、自嘲するような、でも、どこか、
清々しさを感じさせる微笑み。

































「そっか・・・・・・・・・・。
 僕も、頑張って、総統に尽くしたい。
 あんな状況から僕を救い出してくれた事、
 何も事情を聞かずに、僕の涙を受け止めて
 くれた事、そして、・・・・・・・こんな風に、
 僕に、居場所を与えてくれた事。
 ・・・・・・・・一生かけて、・・・・・。」



「あぁ、その意気だ。
 ・・・・・・・・ぉ、噂をすれば、総統が
 戻ってきた。」