「作り笑顔も程々にね。」



はぁ、……つい言っちゃったよ。
だって、作り笑顔なんて、気付かなければ良いんだけど、
気付いちゃったら、……虫唾が走るんだよね。
素を見せてもらいたくて、たまらなくなる。










































ま、でも、効果覿面みたいだし、……結果オーライかな?
俺は、誰もいない台所で一人呟いていた。








「俺からは逃げられないよ、……例えどんなに逃げたって、少しずつ、……確実に、
 追い詰めてあげる。
 でも、もし君が、俺達の探し求めている人だったなら、先に無礼をお許しください、と
 謝っておきますね?
 ……『紅き涙』を護る自由奔放な堕天使、……ビオラ?」