「大丈夫だ。
 ここに所属してる奴らは、皆、知性も身体能力も、
 洞察力も、反射神経も、他の人間と比べれば、
 ずば抜けて高いんだ。
 まず、このグループの存在を知ってる奴自体が少ないし、
 何せ、少数だから、俺が全メンバーを統括している。
 場にそぐわない者は、俺直々に排除しているから、
 そんなに気負う必要はない。」




「そうそう、・・・・・・ってなわけで、今から、
 ちゃっちゃか、英語の基礎知識ぐらいは終わらせちゃおうね。
 ・・・・さ、ビオラ、行くよ?」





























俺は、総統に「ありがとうございます、総統。」と言い、
ペコリと一礼して、ミーシャの手に引かれるがままに、
その場を後にした。































「もう1つの方を使いこなせるようになるまでには、
 まだまだ時間がかかりそうだが、・・・・・・・これは、
 久しぶりに、良い奴を拾ったな。
 くくっ、・・・・・・・頑張れよ、ビオラ?」


そう呟いた総統の声は、誰にも届く事なく、
彼一人となった部屋に響き、そして消えて行った。