「あぁ、そう言うと思って、実は、
 お前が寝ている間に、もう考えてた。」




ちょ・・・・・・・・。
それは、俺が、最初からここに入るのが
分かっていたかのような口ぶりでは?
まぁ、退屈しのぎには丁度良い、とは
思ったけどね。
























「そうでしたか。
 それでは、僕に、・・・・・名を、・・・・・・
 与えてください。」



俺は、片膝をついて、総統に跪く。
右手は左胸に当てて、忠誠を誓うポーズ。
前に見た映画で、こんなシーンを見た事が
あった。



























総統は、一瞬、驚いたような表情を見せたが、
肩を震わせて、くくっ、と笑い、俺の顎を軽く掴んで、
くいっと上向かせる。