俺以外の生徒会のメンバーも、異例な時期に編入してきた奴に興味深々みたいだった。
けど、「出来れば、俺直々に会ってみたい。」って言ったら、渋そうな表情をしつつも、
皆譲ってくれた。
同時に、その編入生への同情と憐れみの溜息が誰ともなくつかれたのは、あえて、
聞かなかった事にしておく。
俺に目をつけられた=今後、親衛隊の餌食になる
という暗黙のルールを分かっているからだ。
だが、こいつは、そんな容易い罠、簡単にすり抜けてしまいそうだった。





























本当は、遠いから、迎えに車を寄越しても良かったんだけど、
二人だけで話してみたかったし、……運転手に聞かれるなんて野暮な真似は、
僕としては、したくないからね……。