Secret Prince

僕は、欲望の赴くままに、凪の唇を貪った。
徐に口付け、視線を絡ませながら、スルリと舌を忍び込ませる。
だけど、すぐに絡め取ったりはしない。
一番のお楽しみは、取っておくべきだと思うから。
上顎を擽るように舐め、時折、ねっとりと舐め上げ、
歯列をゆっくりと味わうように、隅々までなぞっていき、
そして、口内の弱い所、内側の粘膜をちょんちょんと舌先で突いてあげる。
トロトロになっていた口内を、更にトロトロにした所で、
僕はやっと、求めるように縋りついてきた凪の舌を、そっと絡め取った。
チュッときつく吸い上げ、その強い刺激を癒すように、
優しく、甘噛みをしてあげる。
そうすれば、凪の身体がビクビクと、僕の腕の中で震えた。






















「……んっ、……ぁっ、ふぁ、……苦し、っ、……ぁ、っや、……んんっ……。」
























苦しげなのに、瞳はすっかり、快楽の涙に潤んでいて、
ますます、欲情を煽られてしまいそうだよ。
勿論、そのまま昇天なんてされたら困るから、
時折、唇を離して、少し呼吸をさせてあげる。
酸素を肺に取り込みながらも、その唇は僕を求めて、
深紅のように、艶やかに光っていた。