~ビオラside~





「凪、…………僕の可愛い子……。」



僕は、来訪者の名前を、その耳元で囁く。
そっと唇を寄せて、甘く艶を帯びた声色で、愛しい子に対して掛けるように。
あまりの唐突さに驚いたのか、凪は、ビクリ、と大きく身体を揺らした。
ふふ、藍斗の身体を通して見ていたけど、実際に見ると、
なかなか可愛いじゃない。



























「ふふ、可愛い反応。
 良い子にしていれば、優しくしてあげるよ……。」



僕は、凪の小柄ながらに引き締まった躯を抱きしめ、
片方の手で腰をスルスルと撫でてやりながら、
相変わらず、耳元に囁きかけ、軽く、耳朶を口に含んだ。






































「……んっ、ぁ、……っ、ふぁ、……やだ、ぁ……。」



本当、あの生意気な凪とは思えないくらい、可愛い声。
やだ、なんて言われても、この状態になっちゃったら、
僕が満足するまでは、ちょっと気の毒な気もするけど、
離してあげられないんだよね、これが。