俺達は、揃って部屋に戻るのも怪しまれるから、という事で、
俺は、トイレに寄ってから、台所に戻った。
まるで、何事もなかったかのように、和やかな雰囲気に包まれていたから、
俺は、内心、安堵していた。
まぁ、……雨宮先輩が脅した、っていうのも一理あるかもしれないが、
それでも、今の俺にとっては、嬉しい事に変わりはない。
束の間の安らぎが、辛うじて、俺の理性を保っていてくれるから。





























俺は、食べかけの食事を済ませ、その後、他の皆と風呂に入った。
特に、詮索される事もなく、逆に、不思議なくらい、
雰囲気は、穏やかで、……いや、寧ろ、狂ったのかと思うくらいだった。






























俺は、湯船に浸かり、そして、洗い場で、丁寧に頭を洗い、身体を流した。
まるで、これからの戦いに備えるように。
自分に言い聞かせるように。
だが、火照った身体が、俺の理性を狂わせ、平静を奪っていくような、そんな気がして、
俺は、他の皆よりも、早く風呂から上がった。