Secret Prince

護る者と、盗む者。
その背後には、壮大な駆け引きがある。
この学園の生徒会長にして、雨宮家の至宝、ブルーマリンを護る、
雨宮家次期党首の、雨宮廉。
学園に潜入し、情報を得、例の至宝とやらを盗み出そうと画策する、藍斗、
……もとい、ビオラ。
身体能力も、頭脳も、並み外れた二人の攻防は、
そう簡単に、決着がつくものではない。
たかが生徒会、されど生徒会。
相手を手玉に取るか、逆に、相手を翻弄するか。
一見、些細な問題のように見えるが、実際は、そんなに生易しいものではない。
下手すれば、…………破滅は目に見えている。
それがどんな方法であれ、抹殺されるのが相場だ。




























「…………そっか……。
 それじゃ、暫くは、様子見、という事にしようか。
 様子見期間は、イコール、ゲームという事にする。
 ゲーム内では、君が自身を守り抜ければ勝ち、君の身が危うくなったら負け。
 簡単なルールだろう?
 期限は、そうだね、……今日から1ヶ月で、どう?」







……まさか、この先輩、否、生徒会長、
ゲームとか言って、俺を殺る気じゃねえだろうな……。











「言っておくけど、僕は、一切、動かない。
 煽る事もしないし、助ける事もしない。
 あえて言うならば、君の周りの環境次第。
 つまり、俺は、このゲーム、一切のイカサマを行わない。
 これで、…………フェア、そうだろう?」




ふうん、それなら、確かにフェアだな。
くくっ、…………俺は、そう簡単に、あんたの思い通りにはさせてやらないぜ?
今までがどうだろうと、俺は、俺だ。