Secret Prince

そんな重苦しい沈黙を不意に破ったのは、雨宮先輩。





「藍斗、……ちょっと、おいで?」



声色は穏やかだが、内心は、ほぼ確実に、荒れ狂っている事だろう。
俺は、背筋がゾクリと震えるのを感じながら、
ポーカーフェイスを装って、雨宮先輩の後についていった。





























雨宮先輩に手を引かれて、彼の部屋まで行った。
流石、生徒会長だけに、整然とした部屋。
……いや、今は、そんな事は問題じゃない。















「僕なんかが補佐なんて、……っ、……絶対、無理ですよ……。」


一か八かの演技、瞳に涙を滲ませ、上目遣いに、雨宮先輩を見上げてみる。
いかにも、といった具合だが、どうだろう。
ちなみに、声色も、いつもの凛と澄んだ感じじゃなくて、
弱々しく、繕っている。







「…………。」



俺をじっと見つめたまま、黙り込む雨宮先輩。