Secret Prince

「……やっぱ、何かあったんだね。
 さっき、一瞬だけ、疲れてるような、何か、辛そうな表情が見えたからさ。
 ……まぁ、そんな事、今は良いよね。
 それなら、…………喧嘩は、どう?」



さっきの怪訝そうな表情の原因は、それか。
俺は、微かに眉をピクリと動かしたが、凪は、
特に嫌そうな表情をしなかった。

































「喧嘩、……ね。
 あんた、じゃないな、……凪、強いの?」



いくら運動部をかなりかけもちしているとはいえ、
実戦経験のある俺を楽しませてくれるとは思えない。
程よく筋肉はついているはずだが、それでも、まだ、疑問が残った。





























「それなりに、ね。
 ふふ、……僕を、楽しませてね?」


「じゃあ、決まりだな。
 寮内で乱闘っていうのも一興だが、……外、出るか。」


「そうだね。
 とっておきの場所があるから、案内するよ。」