Secret Prince

「何なの、君……?
 …………あーあ、仕方ないな。」



椿はそう言うと、頭を、面倒そうにガシガシと掻いた。
 


















「ねぇ、……とりあえず、その子、黙らせてやってくれない?
 この僕が、直々に教えてあげるよ。」



その瞳は、明確な憎悪を映していた。
まぁ、あんたからしたら、鬱陶しい反抗って所だろうが、
こういう事をされる俺の身にもなれ。
あんたがそこまで言うのなら、俺だって手段は選ばない。
慢心は死を招く。
殺しはしないが、……それよりもずっと悪質な屈辱を味わわせてやるよ。