Secret Prince

ん、どういう事かって？
いや、だからさ、一発も頂かずに、一方的に倒してしまったら、
まるで、俺が悪者みたいになってしまうだろう？
実際は、向こうから仕掛けてきたんだから。
つまり、そこは、手を抜かない。
念には念を入れて、って、そういう事だからな？




















男共は、俺の動きを封じると、そのうちの一人、……いや、獣みたいなものだから、
一匹って事にしておくか。
その一匹が、俺の首筋を強く吸い上げた。
乱暴な上に、愛なんてものは全く感じない。
うん、不快な事この上ないな。
でも、今は我慢する。
最初は大人しくしておいて、確実な証拠を、俺の躯に刻み込ませれば良いんだ。
そうすれば、何をされようが、文句は言えないだろうし。
それにしても、……本当、悠里みたいな奴には触れさせたくもない愚物、だよな。
つうか、この感じ、どう考えても……。