授業が終わり、HRも終わり、普通なら、この後は部活へ行くのだろうが、
生憎、俺は編入したばかりだし、ついでに、仕事の方に専念したいから、
暫くは部活に入らないという結論に至った。
そんなわけで、俺は、する事もなかったから、寮へ戻る事にした。



















崇拝すべき者がいるとしたら、それは、すなわち、
その者に心酔し、そして、護ろうとする者もいるという事。
その者の了解があろうと、なかろうと、不可抗力であったとしても、
正義の名のもとに、その者に近付く者は、寸分の容赦もなく、
そして、何の躊躇いもなく、粛清される。
全ては、自分が彼の一番でありたいから。
最も高貴であると信じている彼に、一番愛されていたいから。
心から愛してくれるのが一番良いのだろうが、プライドを捨てて身体だけでも、なんて
極論にも発展しかねない、……一番打算的で、愚かな集団とも言えるだろう。
つまりは、親衛隊だ。
軽いものだとファンで済むのだろうが、それが過激になると、
親衛隊という形になって、具体的な行動となって、顕著に現れるのだ。























「こんにちは。」