Secret Prince

その次の授業も、相変わらず眠かったから、俺は、爆睡を貫いた。
まぁ、寝ていても第六感は敏感だから、授業中、教師の溜息が聞こえたのは、
この際だからスルーしておこう。
うん、教師の言いなりになる気はないね。
俺は、自分が認めた人間しか尊敬しない事にしている。
俺の主義に合って、それよりも更に超越している人間。
あるいは、俺の心すらも揺り動かすほどの、強烈なカリスマ性を持つ人間。
……といった具合で、……まぁ、めったにいないけどな。













「……なぁ、俺、早菜悠(Yuu Sana)っていうんだ。
 藍斗、で合っているよな?」


こんな感じで、この授業の休み時間、不意に声をかけられた。















さっきまでは、俺の周りを野次馬みたいに取り巻き連中が囲む形になっていたが、
流石に、幾度もしつこく絡んでくるような事はなくなった。
そういう所も、熱狂的じゃなくて結構、と言いたい所だが。
まぁ、分かる人には分かる、……というか、
よっぽど鈍感な人じゃないと気付くくらい、あからさまに殺気出していただろうから。
ちなみに、俺は、その顔に、見覚えがなかった。
……て事は、さっきの取り巻き連中とは違うって事か。