Secret Prince

すると、気配が遠退き始めた。
俺は、完全に、爆睡を貫く事にした。
何せ、遠巻きで見てるだけなら、寝るのに支障はないし、な。







「藍斗……?
 そろそろ起きた方が良いよ、……授業始まっちゃうから。」


不意に、悠里の声が耳元で聞こえた。
同時に、肩を軽く揺さぶる手の感触を感じた。





















「…………ん……。
 ……あぁ、悪い。
 起こしてくれてありがとな、悠里?」


おかげで、完全に覚醒した。
授業ダルかったから、またすぐ、寝ると思うけど。
俺は、思ったよりも近くにあった悠里の表情を優しげに見つめつつ、
少しズイッと身体を近付けて、耳朶を軽く舐めてやる。








「~~~~~~~~っ!
 藍斗、……程々にしてよぉ。
 僕の身が保たなくなっちゃう。」


と、半泣きに駄々をこねる悠里を見て、俺は、思った。