Secret Prince

その時、野次馬の中にいた一人が、小声で呟いた。



「お前、……聖徳太子かよ……。」





ま、分からなくもないな。
職業柄、聴覚は敏感だし、バッチリ聞こえてるぜ?
小声のつもりなんだろうけど、……まぁ、聞かなかった事にしておくか。
どうも、向こうは気付かれたくないそうだから。





















そうじゃないと、小声で呟く意味ないからな。
俺は、野次馬達を軽くあしらいつつ、疲れていたためか、
堂々と、彼らが見守る中、眠り始めた。
雑音の中で眠れる俺の特性に感謝、だな。