「悠里、色々と、……世話になるぜ?」


俺は、甘ったるい声で、悠里の横を通り過ぎる時に、耳元に唇を寄せて、囁いてやった。
ついでに、親愛の証に、フッと耳元に息を吹きかけるオプション付き。
……一気に顔を真っ赤にする悠里は、……予想通りとはいえ、やっぱ、可愛いよな。

























このクラスにも、今の雰囲気だと案外馴染めそうだし、
……俺にとって最良かは分からないが、とりあえず、気の向くままに
過ごしてみようじゃないの。
総統が俺にくれた、休暇兼仕事、……めいいっぱい楽しませてもらおう。























「んじゃ、HRは終わりだ。
 1時限目の準備しとけよ、お前らー。」



そう言い残して、春日は出ていった。
……やっぱ、ホストにしか見えねえよ。