Secret Prince

「職員室は、この階段を上がった所の、すぐ右、……だよな。
 ……ってか、広すぎだろ、これは。
 あまりにもあんまりすぎて、もう言葉にも出したくないけどな。」






















案外、職員室には、簡単に着いた。
ただ、そこに行き着くまでに、色々とサプライズはあったけど。
今回は、変装しなくても良い、との事だったから、お決まりの眼鏡だとか、
ボサボサの鬘だとか、そんなものは一切してないわけなんだけど、
……着くまでに出会った男子生徒十数人が、俺の方を見て、
何やらひそひそと話していた事、ついでに言えば、何人か気絶して倒れてたのは、
……この際だから秘密にしておこうか。



「失礼します。」



扉を開けて、まず最初の第一声。
これまでの事は、正直どうでも良い。
が、教師からの印象っていうのは、意外に重要になるもので、
これが、仕事の成功にも関わる事になるから、慎重になってしまうんだ。
あと、この次の、教室での自己紹介もだけど、今は面倒だから割愛。





















職員室内は、朝の、この時間という事もあり、相当賑やかな事になっていた。
ちなみに、現在の時刻、8時15分。



「昨日、第3寮に入寮した栗代藍斗ですが、担任の先生はいらっしゃいますか?」



なるべく大きな声で、かつ目立たない程度の大きさで、
俺は、一番手近な所にいた先生に声をかけた。






「ん?
 ……あぁ、お前が、栗代か。」