「へぇ…………。」



彼は呟くように言ったが、俺は、一瞬、背筋がゾクリとした。
俺の中の直感が、警鐘を鳴らしているような気がした。
この人と、あまり関わってはいけない。
本能が叫んでいるような、そんな感じの、妙に嫌な予感。


























「くれぐれも、ファンやら親衛隊には気をつけてね。
 アイツらは、手段を選ばないから。
 ……この学園の生徒会長としての忠告だよ。
 君なら、寧ろそういうのが寄ってきそうだけど、……どうも、僕の親衛隊は、
 他よりも過激みたいだから、目をつけられたら、取り返しのつかない事になるかも
 しれない。
 ……っと、何か怖がらせちゃってゴメンね。
 でも、……知っておいてもらいたくて。
 あ、何か話している間に着いちゃったね。
 ここが、第3寮で、今日から、君の第2の家だよ。」





彼は、言いながら歩き始めたから、俺も慌ててそれについていった。
彼の言う通り、目の前には、寮らしき建物が広がっていた。
その割には少し小さい気もしたが、彼は、それを指差して微笑んだ。

























……ふうん、ここか。
出来れば、この寮にターゲットがいれば楽なんだけど、……さて、どうなるか。