『待って、ここ出てどこいくんだよ。金だってそんなにないだろ。』





『住む所はなるべく早くきめるね。お金は仕事し出して貯めてるから大輔の分は手を付けなくて還せると思う。』





『えっ、李奈仕事してたの?』




『うん、前の病院で。スーツだから気付くかなぁって思ったから言わなかったの。』




大輔はそれ以上何も言わなかった……。




『じゃぁ、ハンコ押したら教えて。市役所に出しに行くから。おやすみ。』