フリージアの言う事に言葉が詰まる。

「…その人が悪いんだもん…」

「ほら」

勝ち誇った笑みを浮かべた。

「でもっ!」

「好きの反対は嫌い。
天使の反対は悪魔。
確かに悪いイメージしかないのは事実だ。
じゃあ良い人の反対は?」

「悪い人…」

「そうだよな?
確かに悪い奴らがいなかったら世の中はもっと平和だな。
事件も人が殺される事はないよな。
じゃあ、明日から『良い人』になれって言われてなれるか?」

「なっ、なれるよ!」

「じゃあ明日のお前は『良い人』なのか?」

「そうよ!」