「女が1人でこんな所で寝てんなよ。襲われても知らねえぞ」



「始業式に出るの面倒くさかったんだもん。しかも、この桜の木だけまだ、咲いてるんだよ」



私は言いながらその場に立った



「ったく。マジで心配するから」



龍臣は呆れながら言った



「ごめん。今度からは龍臣も誘うから」



「そういう問題じゃない…けどまぁ、いっか。それより髪に付いてる花びら取ってやるからじっとしてろ」


そう言うと私の髪に龍臣の大きな手が触れた



ドキッ…





「取れたぞ」



「あ…ありがとう」