渇望男の潤いペット2

二人は微笑み合う

「いいえ。一人じゃないって思えました…ありがとう。勇気が出ました。これから生きていく勇気が…」

「俺なんかで良ければいつでも来るよ」

「ありがとう…
でも大丈夫。あなたに会えただけで、もう大丈夫」


二人にするのが何故か嫌だったが、仕方なく俺は黙って部屋を出た



お互い同族なら、気持ちも楽でいいだろう…

美男美女でお似合いだ

やっとこの世界で廻り会えた仲間なんだ…

二人にとって、それがいいことなんだ



何故か自分に言い聞かせるように、一人で頷いた











しばらくして扉から太陽が出てきた

「ありがとう」

俺がそう言うと、優しそうに太陽も笑った

「こちらこそ。良かった、彼女にあなたがいて」

「俺は何も…」

「彼女の事、どうするつもりかは解らないけど、大事にしてあげてください」

「え?」

「え?って嫌なのかよ?」

「あ、いや…君とその…結婚するのかと…」


その言葉に一瞬太陽が不思議な顔をする