幕末恋々

私の涙で土方さんの着物が濡れる。







一体どれ位たったのか・・・








沖田さんの部屋から少し声が聞えた。








「総司っ!」





「沖田さんっ!?」







私は急いで涙を拭い土方さんと沖田さんの部屋に入った。












「土方さん・・・恋さん・・・」







すると布団には意識を取り戻し、土方さんと私の名前を呼ぶ沖田さんの姿。







「恋っ!近藤さんを呼んでくるから総司を頼んだぞっ!」





土方さんはそう言って部屋を出て行った。