幕末恋々

「いやぁ~しかし恋お前の体いったいどうなってんだ?」







昼食の後の自由時間原田さんがいきなりそんな事を言った。





「本当ですよね~2ヵ月は絶対安静って言われたのにほんの1ヵ月ばかりで治っちゃうんですから!!」





と今度は沖田さんがそんな事を言った。






「そうですか?けどまだ腕上げるのは痛いですよ?……わっ!!」





喋っているといきなり

『パチンッ!!』と音を立てて髪ゴムが切れた。



「どうした?」





原田さんはそう言って不思議そうにこちらを見た。






「いえ、髪を縛っていた紐が切れてしまって……」





私はそう言って切れたゴムを手に取った。